とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
右京が忍達を連れてイギリスの家に戻ったのはその2日後だった。
久々の我が家に到着し、玄関のドアに鍵を挿した忍はその手を止めた。
「どうした?」
「鍵が…開いてる?」
恐る恐るその扉を開いた忍はパァンッ!という音に飛び上がる。
『『Welcome home…!!』』
そして歓声とともに降り注ぐ紙吹雪に一瞬唖然と立ち尽くした。
『え…リサと虎太郎君!?』
それは懐かしい友人達のちょっとしたサプライズだった。
右京を見上げればクスクスと笑っており、すぐに知らなかったのは自分だけだと気付く。
ケイを抱いたまま右京は忍に微笑みその背中を押す。
リビングまで来ると再びクラッカーが四方から鳴り響いた。
『おかえり、シノブ!』
『ようこそ、ジュニア!』
友人達に次から次へとお祝いの言葉を貰い、嬉しそうに微笑む忍に右京は満足そうに笑った。
『まさか皆待っててくれたの?!』
『当たり前じゃないか!ベビーが来るっていうのにじっとしてられるかっての!』
『マイクがどうしてもって聞かなかったんだよ。』
『驚いた?』と言う右京に忍は嬉し泣きで潤んだ瞳を向けた。
右京が忍達を連れてイギリスの家に戻ったのはその2日後だった。
久々の我が家に到着し、玄関のドアに鍵を挿した忍はその手を止めた。
「どうした?」
「鍵が…開いてる?」
恐る恐るその扉を開いた忍はパァンッ!という音に飛び上がる。
『『Welcome home…!!』』
そして歓声とともに降り注ぐ紙吹雪に一瞬唖然と立ち尽くした。
『え…リサと虎太郎君!?』
それは懐かしい友人達のちょっとしたサプライズだった。
右京を見上げればクスクスと笑っており、すぐに知らなかったのは自分だけだと気付く。
ケイを抱いたまま右京は忍に微笑みその背中を押す。
リビングまで来ると再びクラッカーが四方から鳴り響いた。
『おかえり、シノブ!』
『ようこそ、ジュニア!』
友人達に次から次へとお祝いの言葉を貰い、嬉しそうに微笑む忍に右京は満足そうに笑った。
『まさか皆待っててくれたの?!』
『当たり前じゃないか!ベビーが来るっていうのにじっとしてられるかっての!』
『マイクがどうしてもって聞かなかったんだよ。』
『驚いた?』と言う右京に忍は嬉し泣きで潤んだ瞳を向けた。