とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
…胸くそ悪い…。
まさか早々に遭遇してしまうとは思いもよらなかった。
右京は彼等の乗り込んだエレベーターを見上げる。
…9…10…11…。
最上階で停止したランプを見てフンッと鼻を鳴らす。
「なるほど…。VIP待遇ってヤツ?」
途中ですれ違った田所を捕まえ耳打ちをした。
「…彼女なら大丈夫そうだよ。」
「ありがとうございます…」
「ところで…アダムは何号室?」
「…あの…黒崎様…“守秘義務”という言葉をご存知ですか?」
「堅いこと言うなよ…アイツとは知り合いなんだ。」
田所はチラッと辺りを見回し、右京に「お調べしときます」と囁くと足早に去って行った。
…胸くそ悪い…。
まさか早々に遭遇してしまうとは思いもよらなかった。
右京は彼等の乗り込んだエレベーターを見上げる。
…9…10…11…。
最上階で停止したランプを見てフンッと鼻を鳴らす。
「なるほど…。VIP待遇ってヤツ?」
途中ですれ違った田所を捕まえ耳打ちをした。
「…彼女なら大丈夫そうだよ。」
「ありがとうございます…」
「ところで…アダムは何号室?」
「…あの…黒崎様…“守秘義務”という言葉をご存知ですか?」
「堅いこと言うなよ…アイツとは知り合いなんだ。」
田所はチラッと辺りを見回し、右京に「お調べしときます」と囁くと足早に去って行った。