君へ、約束の歌を。<実話元>
『ん〜…私はもうちょっと他の部活も見てみて決めようかな』
「そっか〜。
確かにいろんな部活に仮入部してみるのも楽しそうだね!」
…それから、バスケ部や吹奏楽部を見学したりしたけど、
どれも私にはピンと来なくて。
仮入部期間も終わり、
いよいよ登録期間になってしまった。
ほとんどの子が、自分が入りたい部活の顧問に入部届けを出して、
もう本格的に部活に参加し始めてる。
もう帰宅部にしようかなぁ…
なんて思いながら、
グラウンドの横を通った時だった。
「愛璃ちゃん!」
グラウンドからこっちに走ってくる、ジャージ姿の女の子。
『祐ちゃん!久しぶりだね〜!』
クラスが離れてて、入学してから話す時がなかったから嬉しくて。
私も駆け寄っていった。