君へ、約束の歌を。<実話元>


『ん〜…私はもうちょっと他の部活も見てみて決めようかな』


「そっか〜。
確かにいろんな部活に仮入部してみるのも楽しそうだね!」





…それから、バスケ部や吹奏楽部を見学したりしたけど、

どれも私にはピンと来なくて。


仮入部期間も終わり、
いよいよ登録期間になってしまった。


ほとんどの子が、自分が入りたい部活の顧問に入部届けを出して、
もう本格的に部活に参加し始めてる。



もう帰宅部にしようかなぁ…

なんて思いながら、
グラウンドの横を通った時だった。



「愛璃ちゃん!」



グラウンドからこっちに走ってくる、ジャージ姿の女の子。



『祐ちゃん!久しぶりだね〜!』



クラスが離れてて、入学してから話す時がなかったから嬉しくて。

私も駆け寄っていった。



< 10 / 287 >

この作品をシェア

pagetop