君へ、約束の歌を。<実話元>
『えっと〜…9本!』
画面でピンの数を確認して祐ちゃんに告げる。
「やった!あと1本〜」
『ちょっと〜!
祐ちゃん上手いじゃん!』
祐ちゃんは、私よりだいぶ重いボールを使ってる。
試しに持ってみたけど、両手で持つのがいっぱいいっぱいで、とても投げれなかった。
砲丸とも、また違った重さ。
…それから祐ちゃんはどんどんピンを倒していったけど、私も今日は調子が良くて。
「はぁ〜!?
愛璃ちゃんまたスペア!?」
『わぁ〜い♪ジュースゲット!』
「いや、まだわからんから!」
接戦って感じだったけど、
1ゲーム目は結局私の勝ち!
『ごちそーさまです♪』
「負けた〜!…しょうがないなぁ」
ジュースを買って席に戻った。
ゲーム中に、やったー!とかいっぱい叫んで渇いてた喉に、冷たいジュースが染みていく。
「2ゲーム目は負けないから!」