君へ、約束の歌を。<実話元>
白石祐(シライシ ユウ)ちゃん。
若葉ちゃんと同じく幼稚園からの友達。
一緒に体操を習ってたこともあって、
すごく仲良し。
『祐ちゃん、陸上部に入ったの?』
グラウンドには、走ったりトレーニングをしたりしてる人達の姿。
何か一つのことに一生懸命になっているその姿が、今の私とは対照的に見えた。
「まあね〜!陸上続けようと思ってさ」
にっこりと笑う祐ちゃん。
…私はさっき最初に祐ちゃんを見て衝撃的だったことを、口にした。
『髪の毛切ったんだ!
前も短かったけど、もっと短くなったね〜!』
祐ちゃんは、元々ショートカット。
でも、今はびっくりするくらい更に短くなってる。
人によっては男子よりも短いんじゃないかなってくらい。
…だけど、
『短いの似合うよね〜。
その髪形が似合うのがスゴイ!』
「オレ、やっぱり長いの似合わんからさ〜」