君へ、約束の歌を。<実話元>
3年の最初の体育は、陸上競技。
走り高跳び、短距離、ハードル、幅跳び、の4つの種目を適当に分けられたグループで順番にこなす。
体育はうちのクラスだけじゃなくて、
隣のクラス…
亜美や祐ちゃんのクラスとの、合同授業。
グループは未来と離れちゃったけど…
『…あっ祐ちゃん!
同じグループなんだね!』
「みたいだね〜!」
亜美とも違ったけど、
祐ちゃんと同じグループに。
私達のグループの今日の種目はハードル。
ハードルの集合場所に向かう足取りは重い。
『ハードルかぁ〜…
走るのは好きだけど、ハードルは苦手なんだよね〜』
「そうなの?意外〜!
愛璃ちゃん、走る系は全部得意だと思ってた」
『ハードル跳ぶ時に真上にジャンプしちゃうから、時間ロスしちゃうの』
「なるほど、さすが跳躍種目の選手(笑)」
…なんてことを話しながら、ハードルの列に並んだ。
先生の説明によると、二人ペアでタイムを測ってみるみたい。