君へ、約束の歌を。<実話元>
もしそうだとしても、
そうじゃないとしても。
“障害”って言葉は…
…なんかキライ。
…あの二人の会話が、頭の中に響く。
《髪形もすごいよねー》
《男子より短くない?》
…だから何?
禁止されてるのに、すごく明るい色に髪染めて、制服や体操服に違和感ありまくりの濃いメイクして。
あんた達みたいに“女”だからってそんな風に外見に気を使うよりも。
“男”に見える外見だって、自分らしさを貫いてる祐ちゃんの方がよっぽどかっこいい。
…私だったら、きっと自分を押し込めて、周りに合わせちゃうと思うんだ。
その方が、楽だから。
みんなに合わせた方が、問題なく過ごせるから。
でも祐ちゃんは、ありのままの自分。
自分を偽って周りに合わせるなんてことはせずに、自分のしたい髪形・自分の喋りやすい喋り方で過ごしてる。
それって、すごくかっこいいことだと思う。
「心ない言葉」って、あの人達の言葉を言うんだなって思った。