君へ、約束の歌を。<実話元>
…やっぱり考え方って人それぞれで。
他の人の生き方を受け入れられない人もいるって、実感。
なんかいろいろ考えてたら、
胸がきゅぅって痛くなって。
「愛璃ちゃん、大丈夫?」
『え…??』
「なんか、ここにシワ寄せて辛そうな顔してたから…」
祐ちゃんが、ここ、って自分の眉と眉の間をトントンと叩きながら言った。
『あー…えっと…
なんかさっきちょっと、足捻っちゃったみたいで…』
さっき聞いたことを祐ちゃんに言えるわけなくて、咄嗟に零れちゃったウソ。
「えっそうなの?痛い?」
心配そうに聞いてくれる祐ちゃん。
…痛い、
痛いけど、
でも――…
『…大丈夫』
痛いのは、足じゃなくて
胸の奥、なんだ。