君へ、約束の歌を。<実話元>


でも、未来と席が近くなってたくさんのことを話すうちに、未来とどんどん仲良くなっていった。


未来とはマンガの貸し借りをしたり恋話をしたり。


趣味とか気が合うっていうか、未来との会話はいつも盛り上がって楽しくて。


亜美をキライになったとか、話すことがなくなったなんてことは全然なくて。


ただ、亜美といるよりも…


私は未来と喋る時間が多くなったんだ。


クラスの中でペアに分かれるって時は未来と組むようになってたし、なんとなく気まずくなっていって。


お互い微妙に避けるような…


そんな関係になってしまった。



そんな関係は、部活にも持ち越されてて。


私と亜美を包む空気が、重い。



…でも、亜美は祐ちゃんともぎくしゃくしてるみたいだった。



『…そういえば、最近、亜美と一緒に部活やってないよね』



アップを終えてストレッチをしながら、ふと浮かんだことが思わず口から零れ出ていた。



「そうだな〜…」



なんとなく祐ちゃんの眉が寄ってるように見えるのは、私の気のせい…?



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