君へ、約束の歌を。<実話元>
『祐ちゃん…亜美となんかあった?』
ケンカでもしたのかな?
「え?…ううん。
アイツ、またなんか機嫌悪いことない?」
祐ちゃんは苦笑した。
『あ〜…またか〜…』
亜美は元々、何か気に入らないことや嫌なことがあったりするとちょっと不機嫌になっちゃうタイプで。
そんな時には、話しかけても答えてくれなかったり、一人でふさぎ込んでたり。
そうなった亜美には、こっちも気を使うし、正直大変。
祐ちゃんと亜美は、軽く言い争うような時もあったりしたし。
これまでに、そんな小さな衝突は何回かあった。
特別、大きなケンカをしたわけじゃない。
でも、小さな衝突を経験してきたからこそわかる、
解決方。
『う〜ん…
じゃあまたいつもみたいに、ほかっといて様子見るしかないってことか〜』
「そうそう!
そしたら、きっとそのうち元に戻るって!」
はぁ〜っと溜め息をついた私を慰めるように、祐ちゃんが明るい声で言い切った。