君へ、約束の歌を。<実話元>
『…ごめんなさい…今は無理、なので…
早退…します……』
ふらつく足で立ち上がると、私は声を絞り出した。
「…そう」
先生は小さく頷くと、担任の先生に連絡。
私の荷物を持ってきてもらうと教室に戻ることなく、学校を後にした。
…家に帰っても涙は止まらず、
泣きすぎで頭は酸欠状態。
「…どうしたの?!」
驚いて聞くお母さんに、私は…
『…祐ちゃんがぁ……っ!』
…後はもう、
言葉になんてなるわけがなかった。
…なんとかお母さんに祐ちゃんのことを話し終わっても、
ただただ、泣いてた。
ケータイの着信音が静かな空気を切り裂いて、届いた担任の先生からのメール。
【今日の7時からお通夜があるから、辛いと思うけど頑張って来てね。
場所は…】
お母さんも行く、ということで車で葬儀場へ向かった。
…中は、たくさんの同級生達で溢れていた。
静かなメロディーが流れてる。