君へ、約束の歌を。<実話元>


『決めた!私、陸上部に入る!』



思い立ったら即行動。即実行。


この頃の私には、
今よりも行動力があった。



…次の日、私は顧問に入部届けを提出して部活に参加し始めた。




…今振り返ってみると、仮入部もしてなくてどんな部活内容なのかよくわからなかったのに、随分思い切ったことをしたと思う。



…私は、陸上部に入ってよかったのかな?


もしも私がこの時入部してなければ、
何かが違ってた?


もしも私が…



「もしも」っていう仮定に意味なんてないけど、

今でも時々考えちゃうんだ。


あの時こうしてたら…って。


そしたら今も、祐ちゃんと笑って会えてたかもしれないのに…って。



こうして部活も決まって、

本格的にスタートした、
中学校での生活。


私を待ち受けてる運命がどんなものかなんて、

もちろん知らずに。



もし、戻れるのなら。



  祐ちゃんと、

  いっぱい笑い合ってた日々に、

  戻りたいよ―――…





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