君へ、約束の歌を。<実話元>
『祐ちゃんは…どうして…?』
それだけしか言えなかったけどみんなには私が何を言いたいか伝わったみたいだった。
私の隣に座ってる子が、
正面の子と目配せを交わし合う。
その視線は…
愛璃に言ってもいいと思う?
って言ってる気がした。
隣の子は祐ちゃんと同じマンションだから何か情報が伝わってるのかもしれない。
原因を、知ってる…?
「…愛璃。
落ち着いて、聞いてね…?」
隣の子が、私の目をまっすぐに見つめる。
私は、こくんと頷いた。
「…祐ちゃんね…
いじめに…
あってたみたいなんだ…」
『いじ、め…!?』
予想もしてなかった言葉に、目を見開く。
目を合わせてる子は小さく頷くと、
話を続けた。