君へ、約束の歌を。<実話元>



『…ゎ、わた、し…』



涙が詰まって声が震える。



『祐ちゃんと亜美がうまくいってないってことは、気付いてたけど…

いつものことだって、思ってました…


…私も、亜美と気まずくなっちゃってて、話してなかったし…」






一番、近くにいたのに。






きっと誰よりも、2人の近くにいたのに。








『…3日も4日も部活休んじゃったから、その日に亜美と祐ちゃんに何があったかは…』



…わからない。



祐ちゃんの遺書に書いてあることを、
信じないわけじゃない。



でも、


亜美も信じたい。




…矛盾、してるよね。






「…愛璃ちゃんが部活休んでたことは、祐のケータイのメール見たから知ってるわ」



祐ちゃんのお母さんが、優しい目を私に向ける。



私は、気になってたことを…

聞いてみた。



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