君へ、約束の歌を。<実話元>
『あっ祐ちゃん!今終わり?
一緒にアップ行こっ!』
「おっけー!」
軽くジョギングペースで走りながら、おしゃべり。
…もちろん、ほんとはいけないんだけど。
『やっぱり小学校の陸上部とは全然違うよね』
「そうだね〜懐かしいなぁ小学校…
って、まだ卒業してそんな経ってないけど」
『だよね〜。
そんなに経ってないのにもう懐かしいよね。
…そうだ!
先生達に会いに、小学校に遊びに行ってみない?』
「お〜いいね!
明日は授業午前中だけだし、行っちゃう?」
『行っちゃおう!』
こうして突然、数ヶ月前まで私達の居場所だった小学校へ行くことが決まった。
次の日、授業が終わったら、
一旦家に帰ってお昼ご飯を食べて、
私服に着替えた。
小学校の門の前で待ち合わせ。
だいぶ制服に見慣れてきたからか、
私服がなんだか新鮮。