君へ、約束の歌を。<実話元>
受験生だってわかってるけど、
忘れて勉強に集中しなきゃいけないって…
重さがのしかかった感じ。
でも、もっとショックな話が、
私を待ってた。
…次の日、
授業後いつものように部室に入ると、
「あっ愛璃!話があるんだけど…」
手招きされて、床に座る。
『話って…??』
「…あのね。
亜美が、祐ちゃんの家に行って色々話したんだって…」
『えっ…!?』
久しぶりに陸部メンバーの口から聞く、
亜美の名前。
「亜美、祐ちゃんと愛璃が2人だけ仲良くしてて、自分が邪魔者扱いされてる感じがしてたんだって…」
…2年生の夏くらいから練習の成果が出てきて、私はどんどん高跳びの自己ベストを更新していった。
同時に、その記録は大会でも上位に通用することができて。
県大会に出場するチャンスも、
何度か掴めた。
県大会でベスト8に入賞することもできた。