君へ、約束の歌を。<実話元>


受験生だってわかってるけど、
忘れて勉強に集中しなきゃいけないって…


重さがのしかかった感じ。



でも、もっとショックな話が、
私を待ってた。










…次の日、
授業後いつものように部室に入ると、



「あっ愛璃!話があるんだけど…」



手招きされて、床に座る。



『話って…??』


「…あのね。
亜美が、祐ちゃんの家に行って色々話したんだって…」


『えっ…!?』



久しぶりに陸部メンバーの口から聞く、
亜美の名前。



「亜美、祐ちゃんと愛璃が2人だけ仲良くしてて、自分が邪魔者扱いされてる感じがしてたんだって…」




…2年生の夏くらいから練習の成果が出てきて、私はどんどん高跳びの自己ベストを更新していった。


同時に、その記録は大会でも上位に通用することができて。


県大会に出場するチャンスも、
何度か掴めた。


県大会でベスト8に入賞することもできた。



< 170 / 287 >

この作品をシェア

pagetop