君へ、約束の歌を。<実話元>
『でもやっぱり……
考えずには、いられないんだもん…っ…』
“あなたのせいじゃない”
何千回、何万回言われたって、
私の心はきっと晴れない。
私はきっと、
君へ繋がる
何かに触れる度に、
君を想う。
…この罪の意識は、
消えないと思うから。
しばらくして、
そっと立ち上がって机に歩み寄る。
伸ばした手の先には、
祐ちゃんから誕生日プレゼントにもらったシャープペンと、一緒に撮ったり、もらったりしたプリクラ。
祐ちゃんのことがあってから、
それらを固めて机の上に置いていた。
『そういえば…!』
記憶の糸を手繰り寄せて、ふと気付いたこと。
祐ちゃんがピアノの練習をしてた、
あの曲…
「世界に一つだけの花」