君へ、約束の歌を。<実話元>


祐ちゃんがピアノなんて女の子らしいものを習ってるってことに始めはびっくりしたけど、


「ピアノ弾くのあんまり好きじゃないけど、この曲は好きだから練習頑張るんだー!」


って笑顔で話してたのが、すごく印象に残ってる。



…祐ちゃんが弾けなくなっちゃった今。


私が代わりに、あの曲を弾きたい…!




そう思った私は、すぐ実行へ。


祐ちゃんのお母さんから、祐ちゃんが使ってた楽譜をコピーさせてもらうと、早速練習を始めた。



『よしっ…!頑張るからね!』



…弾けるようになっても、別にどうってことないんだけど。


祐ちゃんの意思を継ぎたいって、
思ったんだ。








…この曲を無事に弾けるようになって、高校の音楽の合奏で、偶然にもピアノ伴奏することになるなんて話は、


また、先の話――…






  きっと私達の絆は、

  どこまでいっても


  繋がってる






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