君へ、約束の歌を。<実話元>
・・。+゚卒業
それからの日々は、
駆け抜けるように過ぎていって…
もちろん、過ごした日々の分、
いろんな思い出ができた。
部活の引退…
体育大会で踊ったソーラン節…
受験…
どの思い出にも祐ちゃんの姿はないけど。
姿は見えなくても想いは残ってるって、
信じてるから。
…うちの陸上部は引退時期が種目によって違ってて、私は早々と6月に引退。
祐ちゃんと過ごした時間が色濃く残る部活の居場所は、まだ私にはきつくて。
正直、ちょうどいい頃だったと思う。
…受験については、生徒会長などの経験と部活の成績で、公立高校に推薦合格が決まった。
「おめでとう愛璃!!」
『ありがとう!未来もおめでと〜!!』
私の合格発表とほぼ同時に、未来も別の公立高校の推薦合格が決まった。
『高校に行っても、時々会って遊ぼうね!』
「もちろん!メールもねっ」
…祐ちゃんの話を未来とすることはなかったけど、きっと心のどこかで気にしてくれてる。