君へ、約束の歌を。<実話元>
どうやらその紙は、卒業アルバムの一番後ろに挟んであるみたいで。
私も一気にページをめくって、
最後のページに辿り着いた。
『手紙…?』
「えっ??」
小さく呟いた私の声に反応して、
未来も一気にページをめくる。
私の手の中には、手紙。
――…お母さんからの。
…担任の先生がそれぞれの親に手紙を書いてもらって、こっそり入れてくれたらしい。
すごいサプライズプレゼント。
ちょっと緊張しながら、私もみんなと同じように手紙に視線を落とした。
<愛璃、卒業おめでとう!
…3年生になって、友達の死という大きなショックを受けて、苦しんだよね。
でも愛璃は、私が心配するよりも精神的に強くなってくれました。
…想い出は、
いつまでも大切にしておこうね。
――…そしてまた苦しいことがあった時は一人で悩まずに、いつでも相談してね。
いつでも愛璃のことを見守ってるから。
これからも、頑張ろうね!
母より>