君へ、約束の歌を。<実話元>


『その男の子って、祐ちゃんだよ!』


「祐ちゃん…?
あぁ〜!だから見間違えたのね」



お母さんも祐ちゃんのことはよく知ってる。



『やっぱり祐ちゃんって男の子に見えるんだね〜』



なんかそれって面白いかも。


祐ちゃんを彼氏と勘違いされた事のおかしさに私がまだ少し笑ってると、お母さんが冗談まじりに言った。



「じゃあ祐ちゃんと一緒にいる時は、変な男の人に声かけられないから安心ね」


『確かにね。
男子と一緒にいる女子に声かける人なんてそうそういないしね。
…って、いやいや。
祐ちゃんに失礼でしょ』



祐ちゃんは何て思うかな?


…でも、男の子に見えてるみたいだよって言ったら喜びそう。


そんな私の考えは見事的中。



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