君へ、約束の歌を。<実話元>


部活の時に、その“彼氏間違われ事件”の話をしたら祐ちゃんは楽しそうに笑った。


「へぇ〜…
男だと思われたんだ」


『そうそう!
だから祐ちゃんと一緒にいる時は変な人に声かけられないから大丈夫だね〜って冗談で話してたの』


「そっかぁ…よしっ!

じゃあこれから、
一緒にいる時はオレが愛璃ちゃんを守るよ」





…ドラマとかであるような、
ちょっとクサいセリフだけど。


きっと男の子に言われたら、
ドキドキしちゃうんだろう。


今のこの状況を、もし祐ちゃんが女の子だってことを知らない人が見たら、告白か何かだなんて思うのかもしれない。


その可能性は十分にあるくらい、祐ちゃんは見た目男の子だから。



…でも、
見た目がどんなに男っぽくても、

祐ちゃんは女の子だから。



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