君へ、約束の歌を。<実話元>



  <私は生きてる>


  何度呟いただろう…

  何度言い聞かせただろう…



  その言葉を噛み締める。



  忘れちゃいけないことだから。



  <私は、生きてる>






  今の私を見たら、

  祐ちゃんは何て言うのかな?


  想像できるようで、

  できないんだ。



  私は今、想い出を、

  振りほどこうとしてるよ。



  忘れたいわけじゃなくて、


  縛られたくはないから。




  思ったよりも深く、

  しっかりと…


  君の面影は、


  私の中に染み込んでるみたい。



  だって…


  こんなにも、胸が痛い。











学祭や学年行事など、
いろんなイベントを経験して。

あっという間に、寒い季節がやって来た。


制服の短いスカートには、冬の風がきつい。



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