君へ、約束の歌を。<実話元>
ようやく休憩時間になった時、
私と友華はへとへとになっていた。
「どうする〜?
どこかで休憩するか、他の展示見に行くか、宣伝行くか」
友華が指を折りながら、選択肢を数え上げた。
『疲れてるけど、せっかくだし他の展示見に行ってみない?
そしたら多分お茶会にちょうどいい時間になるだろうし』
私の提案に、友華が大きく頷いて。
「そうだね〜!
この格好で歩いてれば宣伝にもなるし♪」
『たしかに!』
私と友華は、茶道部のお茶会の予定が入ってて。
2・3時間後には和室に行って、
浴衣に着替えなきゃいけない。
お客さんの列を掻き分けてロッカーに辿り着くと、ロッカーの上に置いてある必要最低限の小さくまとめた荷物を持って。
「じゃ行こっか!」
『うん!まず自販機行かない?
喉渇いちゃった』
「いいよ〜私も!」
人波に逆らいながら外へ。