君へ、約束の歌を。<実話元>
高3
・・。+゚pray for sky
夕日が辺りを静かに染め始めてる、
グラウンド。
強かった日差しも、今はもう、
だいぶ影を落としてる。
しゃがんだ状態で、クラスのみんなとぎゅっと手を握り合って、祈ること数秒…
「グランプリは、
…2年7組のフランス革命!!」
「「「「きゃーー!!!」」」」
「「「「やった〜!!!」」」」
立ち上がってみんなで肩を抱き合い、叫んだ。
今まで頑張ってきたこととか、
大変だったこととかが、
全部頭に浮かんできて。
思わず涙が浮かんでくる。
みんなも同じ気持ちみたいで、男子も女子も、顔をくしゃくしゃにして泣いてた。
みんなで掴んだ、栄光のグランプリ。
…そんな思い出深い学祭の日々も乗り越えて。
今、2年の時のクラスの文集を見てる私はいよいよ高校での最高学年…
3年になった。
文集のページをめくる度に、
“高校2年生”という瞬間を生きてる私達の姿が色鮮やかに瞳に映り込む。