君へ、約束の歌を。<実話元>
そんな当たり前のことに、
今、気付きました。
…私は、もっと泣き虫になりました。
手紙を出したい、なんて、
非現実的な事を考えたこともあったんだ。
宛て先は、
どこにしたら届きますか?
“天国”だと重すぎて、
“どこか空の果て”だと軽すぎるよね。
君と私の間に、“時間”という距離は、
どれくらいあるんだろう。
私は少しずつ進んでいくけど、
君は3年前から歩みを止めたまま。
どんどん距離はひらくばっかりで、
君の面影を掴もうと、
手を伸ばすほど無力さを知るんだ。
『高校卒業するまでには、
お墓参り行けたらいいなぁ…』
そっと呟いた独り言は、誰に聞かれることもなく青い空に吸い込まれていって。
『…約束、したもんね』
遠い夏の終わりに交わした、約束。
君の中にどれくらい染み込んでる約束かはわからないけど。
私にとっては忘れられない約束だから。
きっと、守ってみせるよ。