君へ、約束の歌を。<実話元>
1つめは、亜美のこと。
私は亜美のことを、嫌っているわけでも、憎んでいるわけでもありません。
当時私まで届いてきた情報は不確かなものばかりで、混乱していた私には何を信じていいのかわかりませんでした。
亜美も悩んでいて、私は亜美を傷付けていたのかもしれない…
亜美と何も話せず、あんな形で卒業してしまったこと…
まだ、罪悪感から抜け出せていない自分がいます。
本当のことを知りたいって気持ちもあるけど、それ以上に、亜美にも謝りたいです。
私がこの小説を書いて、
もし亜美の目に止まったら…
当時の記憶を蘇らせて、もっと傷付けてしまうかもしれないとも思いました。
でも、この小説を通して亜美とまた連絡をとることができたら…なんて淡い期待もありました。
あの頃みたいに…とは無理なのかもしれませんが、亜美とは友達に戻りたいというのが、私の素直な気持ちです。