君へ、約束の歌を。<実話元>
・・。+゚6年の時を越えて
秋が足早に過ぎていって、
もう冬を迎える。
制服も冬服に変わった。
冷たい風を浴びたくなくて外に出るのが嫌になる、
そんな季節。
…私は廊下で若葉ちゃんに呼び止められて、幼稚園の同窓会の話を聞いた。
「年長の時のクラスで、1月の最後の日曜日に同窓会するって真奈ちゃんから連絡あったんだけど、愛璃ちゃん行けそう?」
真奈ちゃんっていうのは、
年長の時同クラだった女の子。
『部活休みだから行けるよ!
もちろん若葉ちゃんも行くんだよね?』
「うん!
それでね、祐ちゃんにも、このこと話しといてくれない?」
この中学校で、幼稚園の年長の時に同クラだったのは、私と若葉ちゃんと祐ちゃんの3人。
『わかった!
…でも幼稚園の同窓会やるって珍しいことだよね』
「あんまり聞かないよね〜。
何年も経ってるし、みんな結構変わってそうで楽しみじゃない?」
『そうだね…
6年も経ってるんだもんね!』