君へ、約束の歌を。<実話元>
みんな成長して、どんな風に変わってるんだろう。
自分の変化は自分じゃわからないけど。
月日を越える毎に経験も増えて、思い出も増えて。
どんどん新しい記憶が上塗りされてく。
いつしか大人へと、時間軸は向きを変えていく。
6年間っていう時間は、
すごく長く感じた。
部活が終わって着替えてる時に、
祐ちゃんに同窓会の話をした。
今日はちょうど終わった時間が同じだったから、亜美も一緒。
「真奈ちゃんが企画してくれたんだ。
オレも行けるよ!」
『よかった!楽しみだね〜♪』
声を弾ませて話す私達を尻目に、亜美は、羨ましそうな顔をしながら言った。
「そっか、愛璃と祐って、同じ幼稚園なんだ。
同窓会って楽しそ〜!」
…そんな亜美を見て、私はふと思い付いたことを提案した。
『中学卒業して高校生になったら、
うちら3人で同窓会やろうよ!』
我ながらいい考え!とばかりに二人を見回すと、
「いいけど…
それ、同窓会っていう?」
「まぁいいんじゃない?
私は行きたいよ、それ!」
『ねっやろう!
卒業しても3人で遊んだりしようね!』
二人とも笑顔を返してくれた。