君へ、約束の歌を。<実話元>
――ガラッ…
「あっ愛璃ちゃん来たよ!」
「えっ!愛璃!?」
「きゃぁ〜!久しぶり〜!」
「元気だった?!卒園して以来だよねっ」
既に来てた若葉ちゃんが私を見て声を上げたのをきっかけに、途端、わぁっとみんなに囲まれて、一斉に話し掛けられた。
『みんな久しぶり〜!
めっちゃ懐かしいねっ!』
「ほんとほんと!」
「同じ地域なのに、意外と会わないもんだよな〜」
…みんなと話をしながら、示された場所に腰を下ろす。
和室を二部屋貸し切ってて、畳の上に中華料理の店お決まりの回るテーブルが二つ置かれてる。
それぞれの机の周りに、男女で別れて座った。
『それにしても、すごい集まりいいね!
ほぼ全員来てるんじゃない?』
私は、右隣りに座ってる真奈ちゃんに話し掛けた。
真奈ちゃんは、でしょ?と頷くと、幼稚園の頃を思い出させるような、いたずらっぽい笑みを浮かべて言った。
「もうすぐスペシャルゲストも来るはずだから、楽しみにしてて♪」