君へ、約束の歌を。<実話元>
そんな中、部活では私達のタメの女の子が転校してしまい、2年の女子が7人に。
人数は少ないけど、
私達は大切な“仲間”だった。
…まだ、この時は。
5月27日。
今日は、祐ちゃんの誕生日。
部活が終わって、着替えも終わって。
帰る前に、みんなで祐ちゃんに誕生日プレゼントを渡して、歌を歌った。
「「ハッピーバースデートゥーユー♪」」
「ありがとう!」
祐ちゃんは、とっても嬉しそうに笑ってくれた。
お祝いする側のこっちも嬉しくなる笑顔。
「開けてみていい?」
祐ちゃんが最初に手に取ったのは、偶然にも私からのプレゼント。
『いいよ!どうぞ〜♪』
気に入ってくれるといいなぁ
…なんて、内心ドキドキ。
――ガサガサッ…
「あっかっこいいー!!」
『ほんと?よかった〜』
祐ちゃんの言葉に、ほっと一安心。