君へ、約束の歌を。<実話元>
『ほんとありがとう…大事にするね!』
シャープペンをぎゅっと握りしめて、
祐ちゃんに笑顔を返す。
祐ちゃんが私の誕生日プレゼントを受け取ってくれた時と同じセリフ、
きっと同じ気持ち。
「どういたしまして!」
…この日もらったシャープペンは今、
机の上の鉛筆立てに一本だけ、
立ててある。
目にする度に、この日のこと、
祐ちゃんのこと、
思い出すんだ。
大事にしてる、
大事にしてるよ…。