君へ、約束の歌を。<実話元>
…それから砲丸投げの猛特訓が始まった。
種目別のメニューのときには、祐ちゃんはもちろん、砲丸投げを専門種目にしてる先輩や後輩とも一緒に練習。
自分が投げやすいフォームを探したり、投げる角度を意識してみたり。
とりあえず腕の筋肉が欲しい!って思った私は、ダンベルバーを使って鍛えたりした。
「愛璃ちゃん、上手くなってきたね!」
『ほんと?!やった〜!』
記録も少しずつ、少しずつだけど伸びてきた。
でも、三種競技に出場するんだから、砲丸投げだけ練習してるわけにもいかない。
スタートダッシュの練習をしたり、高跳びの助走リズムを考えたり…
やることがいっぱいで、ヘトヘトになる毎日だけど、とっても充実していた。