君へ、約束の歌を。<実話元>
「お〜!いよいよかぁ。
愛璃ちゃん、だいぶ上手くなったから大丈夫!
頑張れ!」
『ありがと〜!
…そういえば、祐ちゃんの砲丸投げはどうだった?
もう終わったんだよね?』
祐ちゃんは、にこっと笑って親指を立てた。
「1位ゲット!」
『えぇ〜!また?!さすが祐ちゃん…
やっぱりスゴイね〜!お疲れっ!』
私も同じように笑顔で親指を立ててみせる。
祐ちゃんの実力は本当にすごくて、
大会では、だいたいいつも1位!
自分の種目が好きで誇り持ってて、練習もちゃんとやってるからなんだろうね。
『1位ってことは、余裕で県大会行き決定じゃん!
おめでと〜!』
「ありがと!
愛璃ちゃんも一緒に県大会行こう!
頑張って!」
『え〜っ!?』
祐ちゃんの言葉に、
とんでもないっ!と大きく首を振る。
『無理無理!
砲丸投げがあるんだもん』
「だーいじょぶだって!
オレも今から円盤投げ頑張る!
今からアップやるとこなんだけど…あっそろそろ戻った方がよくない?」