君へ、約束の歌を。<実話元>
入学式が終わって数日は、
覚えなきゃいけないことがいっぱいあって忙しい。
クラスメートの名前や顔、
教室などの位置…
瞬く間に時間は過ぎていって、部活の仮入部も始まる。
まだ私は、どの部活に入るか決めていなかった。
…クラスの子達と一緒に、まずはテニス部の仮入部へ。
着替えてコートに入ると、
大勢の先輩達が練習をしていた。
「じゃあ、1年生はまずランニングからね」
部長さんの指示で、外周2周。
「疲れた〜…」
『ね〜…思ったよりキツイ…』
走り終わって、思わず座り込んでしまうほど。
その後、1年生もラケットを持って打たせてもらったりした。
テニスは初めてだったから、
変な方向に打ち上げてばかり。
…練習が終わって着替えてる時。
「テニス面白かった!
私、テニス部にしようかな〜。
愛璃ちゃんはどうだった?」