オノマトペ
「なんだ、知り合いがいるのか」
椅子に片腕をかけ、だらりと姿勢を崩した格好で鷹雅が訊く。
「僕と同じ三年で、浦沢薊さんというんだけれどね。あのマスターの娘さんで、凄く綺麗な女の子だよ」
「ふーん」
美人がいると言っても鷹雅は興味なさそうだ。適当に相槌を打ち、偉そうに足を組む。
それを気にすることなく、和音は話を続けた。
「でも彼女とここで逢うには、花音を連れてこないと駄目だね」
「なんで」
「彼女は美少女好きだからね。男には興味がないんだ」
鷹雅、ぱちくりと目を開ける。
「なんだそりゃ。あれか、“ふじょし”ってヤツか」
「ははは、そうじゃないよ。ただ、彼女は美女や美少女を愛しているんだね。花音が中学生の頃に初めて連れてきたんだけど、そのときの薊さんの反応はかわいらしかったな」
「ああ、頬染めたり?」
「いや、大量に鼻血を噴き出してひっくり返ってしまってね。女の子に萌えを感じると鼻血が出てしまうらしいよ」
ふふ、と和音は微笑ましそうに笑う。
いや、微笑ましく笑うところじゃないと思うんですが、と鷹雅は胡乱な目。
椅子に片腕をかけ、だらりと姿勢を崩した格好で鷹雅が訊く。
「僕と同じ三年で、浦沢薊さんというんだけれどね。あのマスターの娘さんで、凄く綺麗な女の子だよ」
「ふーん」
美人がいると言っても鷹雅は興味なさそうだ。適当に相槌を打ち、偉そうに足を組む。
それを気にすることなく、和音は話を続けた。
「でも彼女とここで逢うには、花音を連れてこないと駄目だね」
「なんで」
「彼女は美少女好きだからね。男には興味がないんだ」
鷹雅、ぱちくりと目を開ける。
「なんだそりゃ。あれか、“ふじょし”ってヤツか」
「ははは、そうじゃないよ。ただ、彼女は美女や美少女を愛しているんだね。花音が中学生の頃に初めて連れてきたんだけど、そのときの薊さんの反応はかわいらしかったな」
「ああ、頬染めたり?」
「いや、大量に鼻血を噴き出してひっくり返ってしまってね。女の子に萌えを感じると鼻血が出てしまうらしいよ」
ふふ、と和音は微笑ましそうに笑う。
いや、微笑ましく笑うところじゃないと思うんですが、と鷹雅は胡乱な目。