オノマトペ
拓斗は開いた口が塞がらず、そして花音は目をキラキラ輝かせて「お兄ちゃんかっこいい~!」と手を叩いた。
「いや……普通の服をプレゼントしなよ……かえって迷惑だよ……」
拓斗はそんな心配をするが、案外あの厨二病人外ならば喜んでくれるのでは、と思う作者であります。てへ。
というわけで、玄関前に集合した兄妹たち。
「文のやり取りが楽しいのは分かるけど、押すばかりでは相手を疲れさせてしまうよ?」
フルフェイスの黒兜を華麗に脱ぎ、乱れた髪をさっと手直ししながら和音がアドバイスした。
「だって……だって……」
花音は手にしたピンクの封筒をぎゅっと抱きしめる。
「文を渡しに行けば、善くんに会えるもん……夏休みだから毎日会えないくて寂しいんだもん……会いたいのに会いに行っちゃ、駄目なの……?」
文のやり取りは楽しい。
チビッ子剣士の文は、花音を想いながら一生懸命に考えてくれたのであろう誠実なもので、読むたびに顔が綻ぶ。
しかし。
花音にとっての文のやり取りは、その内容以上にチビッ子剣士に会えることの方に比重があるのだ。
「いや……普通の服をプレゼントしなよ……かえって迷惑だよ……」
拓斗はそんな心配をするが、案外あの厨二病人外ならば喜んでくれるのでは、と思う作者であります。てへ。
というわけで、玄関前に集合した兄妹たち。
「文のやり取りが楽しいのは分かるけど、押すばかりでは相手を疲れさせてしまうよ?」
フルフェイスの黒兜を華麗に脱ぎ、乱れた髪をさっと手直ししながら和音がアドバイスした。
「だって……だって……」
花音は手にしたピンクの封筒をぎゅっと抱きしめる。
「文を渡しに行けば、善くんに会えるもん……夏休みだから毎日会えないくて寂しいんだもん……会いたいのに会いに行っちゃ、駄目なの……?」
文のやり取りは楽しい。
チビッ子剣士の文は、花音を想いながら一生懸命に考えてくれたのであろう誠実なもので、読むたびに顔が綻ぶ。
しかし。
花音にとっての文のやり取りは、その内容以上にチビッ子剣士に会えることの方に比重があるのだ。