オノマトペ
「……お父さんは、善くんとのお付き合い、反対なの……?」
うるっと目を潤ませてそう言う花音。
奏一郎はあまりにも愛らしい娘のうるうる攻撃に一瞬負けそうになったが、ぐっと歯を食いしばって耐えた。
「駄目だ駄目だっ。こんなお手紙送るのも許しませんっ。ほら、貸しなさいっ」
花音の持っているピンクの封筒を奪い取ろうと手を伸ばした奏一郎は、勢い余ってぱしっと封筒を飛ばしてしまった。
あっ。
和音、拓斗、律花、心の中で短く叫ぶ。
一拍置いて、手紙を飛ばしてしまった奏一郎も「あっ」と目を丸くする。
くるり、と宙で一回転したピンクの封筒は。
ぱさっと。
大理石の白い床の上に、静かに滑り落ちた。
僅かな沈黙。
されど、永遠にも感じる沈黙。
と。
ぶわっと花音の目に涙が膨れ上がった。
うるっと目を潤ませてそう言う花音。
奏一郎はあまりにも愛らしい娘のうるうる攻撃に一瞬負けそうになったが、ぐっと歯を食いしばって耐えた。
「駄目だ駄目だっ。こんなお手紙送るのも許しませんっ。ほら、貸しなさいっ」
花音の持っているピンクの封筒を奪い取ろうと手を伸ばした奏一郎は、勢い余ってぱしっと封筒を飛ばしてしまった。
あっ。
和音、拓斗、律花、心の中で短く叫ぶ。
一拍置いて、手紙を飛ばしてしまった奏一郎も「あっ」と目を丸くする。
くるり、と宙で一回転したピンクの封筒は。
ぱさっと。
大理石の白い床の上に、静かに滑り落ちた。
僅かな沈黙。
されど、永遠にも感じる沈黙。
と。
ぶわっと花音の目に涙が膨れ上がった。