オノマトペ
「……おそろいだ」

「え?」

和音が花音を見下ろす。

「おそろいの指輪だ」

花音の言葉に、和音や拓斗、鷹雅もフェイレイとリディルの指に注目する。

確かに左手の薬指に、おそろいに見えるシルバーリングが填められていた。

「あ、これ?」

フェイレイはリディルの左手を取り、みんなに見えるように掲げた。そうして自分も左手を見せる。

その顔はにやけていた。

嬉しくてたまらない、という感じだ。

「俺たち、結婚しました~」


一瞬の、間。


「えええええええ!」

花音、拓斗、鷹雅が叫ぶ。

「ここに来る前にね、将来を誓い合ったんだ~」

にへぇ、と顔を歪めるフェイレイ。

「ここに来る前って……一時間くらい前のことじゃないか。おめでとう」

にこり、と和音は微笑む。

「え、だって、僕と同じ歳くらいだよね?」

拓斗、あわあわ。

「ん、そうかな? 18になったばかりだよ」

「お兄ちゃんと一緒ー!」

花音も叫ぶ。

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