オノマトペ
「出場者ってみんな戦闘のプロなのか? 天神学園って普通の学校なんだろ? 俺たちの世界では、みんな手加減無しでバトル出来る人たちしか出なかったけど」

と、心配してみる。

「大丈夫じゃないのかな? 天神学園には普通じゃない人が溢れているから……その頂点を決めるとなると、相当自信がないといけないしね」

「ふーん、そうなんだー……」

和音のその言葉に、少し心が弾んできたフェイレイ。出場に前向きになってきたようだ。

「参考に、雪菜に話を聞いてみるといいよ」

と、焼いたハンバーグをステーキ皿に乗せ、オーブンに入れてから背後を振り返る。

その視線の先にいる肩までのアイスブルーの髪の少女は、シンクに水を溜めて皿洗いをしていた。

こちらは白い着物に白い割烹着だ。

「彼女は去年出たんだよ」

「えっ、雪菜が?」

フェイレイ、目を丸くする。

着物姿のお淑やかな女の子がバトルだなんて。

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