オノマトペ
「ふふ、やっぱり怪我が心配だよね。確かに去年もみんな結構負傷していたけれど……」

和音はそう言うのだが、リディルはゆるゆると首を振った。

「ううん。フェイは、殴られても蹴られても斬られても平気」

何気に酷いこと言ってるような気もするが。

フェイレイはまったく気にしない。

「うん、俺、丈夫だからさ!」

きらーん、と笑顔が眩しく輝く。

「……じゃあ、何の心配を?」

和音の問いに、リディルはトマトをもりもり盛りながら言った。

「学校、破壊しないかと思って」

「ああ、そういうレベルなんだね」

和音、驚きもせずにこにこ。

「大丈夫だと思うよ。たぶん、みんなそういうレベルだし。それに、理事長がうまいことやってくれるから、安心して」

こら、和音。

「ふうん……この世界の普通の学校って、すごいんだね……」

姫、それは違います。

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