オノマトペ
「……じゃ、家でならいい?」
「……だ、だめ」
「ええー、じゃあ、どこでならいいの?」
「……どこでも、だめ」
リディルの眉間に皺が寄り、徐々に俯いていく。
そんな彼女をかわいいなぁ、と見守りながらニヤけるフェイレイは、リディルの手を引っ張ってくるりと回転。観覧席に彼女を横向きに抱っこしながら座った。
「ちょ、ちょっと、フェイっ」
フェイレイの膝の上に乗り、赤くなりながら周囲に視線を走らせると。
微笑ましそうにこちらを見守っている和音と、少し赤くなりながらも同じように微笑ましそうに笑う拓斗と目が合った。
実は橘家の面々と一緒に観覧していたのだ。
花音は今、席を外しているけれど。
和音と拓斗は表情と口パクだけで「先に帰っているからね」と立ち上がると、観覧席で堂々と抱き合う2人を置いていってしまった。
「……だ、だめ」
「ええー、じゃあ、どこでならいいの?」
「……どこでも、だめ」
リディルの眉間に皺が寄り、徐々に俯いていく。
そんな彼女をかわいいなぁ、と見守りながらニヤけるフェイレイは、リディルの手を引っ張ってくるりと回転。観覧席に彼女を横向きに抱っこしながら座った。
「ちょ、ちょっと、フェイっ」
フェイレイの膝の上に乗り、赤くなりながら周囲に視線を走らせると。
微笑ましそうにこちらを見守っている和音と、少し赤くなりながらも同じように微笑ましそうに笑う拓斗と目が合った。
実は橘家の面々と一緒に観覧していたのだ。
花音は今、席を外しているけれど。
和音と拓斗は表情と口パクだけで「先に帰っているからね」と立ち上がると、観覧席で堂々と抱き合う2人を置いていってしまった。