オノマトペ

「ていうか、フェイレイさんをフルボッコに出来るほどに強い女の子がいるということが驚きです」

武道家として日々励む拓斗は、そちらの方が気になる様子。

「強いよ……強いし俺よりデカいし！　初めて会ったときなんか『セルティアの英雄さんがこんなに小さくてかわいらしい方だったなんて』って！　うわあああ、どうせ俺は小さいですよおおおお！」

頭を抱えながらフェイレイ、絶叫。

「相当トラウマなんだね」

「そうみたいだね……」

「いいじゃねぇか別に。お前拓斗よりデカいだろーが」

「……」

鷹雅の言葉に今度は拓斗が落ち込む。


大丈夫だよ拓ちゃん。

あと２センチくらいは伸びる予定だから。



ちなみに『セルティアの英雄』というのは、フェイレイが『勇者』と呼ばれる前の称号です。