オノマトペ
そんな賑やかな会場からそっと抜け出して、和音はひとり、先に橘邸へ帰る。


真夜中になってもまだまだ終わりが見えないクリスマステロ。

きっと次の日、太陽がてっぺんに昇るくらいまでは続くのだろう。

賑やかな会場の風景を思い出し、ふっと笑みを零す和音。


自室のバルコニーから見上げるぼんやりとした色の空からは、はらりと雪が舞い降りてきた。

目を細めて左の掌に落ちてくる雪を眺めた彼は、微笑を浮かべたまま窓の開け放たれた先にある、明かりのついた部屋を振り返った。


「メリークリスマス」








皆様、良いクリスマスを(^^)



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