オノマトペ
「どうもしねぇよ! てめぇごときが俺に近寄るんじゃねえ!」
頭を押さえながら走る鷹雅。
「でも顔色が悪いようですよー? 大丈夫ですかぁー?」
「てめぇに心配される謂れはねぇよ! いいからこっち来んな!」
「でも、そんなにがっちり頭押さえて……頭痛がするんじゃないですかー?」
「うるせぇな、てめぇごときが俺様に話しかけんなって言ってんだよ!」
……と言いつつ、涙目で逃げる鷹雅。
それを追いかける雪女は。
「怖がらなくても大丈夫ですよ! 私がしっかり保健室まで案内しますからね!」
二年生に進級したこともあって、先輩としての使命感に燃え始めた。
普通に走ったのではさすがに追いつかないので、扇子の小梅ちゃんを召喚。吹雪を巻き起こし、その風に乗って鷹雅を追いかける。
「誰がてめぇなんかを怖がるかああああー!」
なんて強がりながら、心の中では「ヒイイイイイー!」と悲鳴を上げながら逃げる鷹雅。
──こうして、追いかけっこで終わった入学式。
それ以来、学園を牛耳ろうとしていたはずの鷹雅は、割と大人しく学園生活を送っているそうな。
◇
雪女に対するトラウマは遺伝子レベル。
頭を押さえながら走る鷹雅。
「でも顔色が悪いようですよー? 大丈夫ですかぁー?」
「てめぇに心配される謂れはねぇよ! いいからこっち来んな!」
「でも、そんなにがっちり頭押さえて……頭痛がするんじゃないですかー?」
「うるせぇな、てめぇごときが俺様に話しかけんなって言ってんだよ!」
……と言いつつ、涙目で逃げる鷹雅。
それを追いかける雪女は。
「怖がらなくても大丈夫ですよ! 私がしっかり保健室まで案内しますからね!」
二年生に進級したこともあって、先輩としての使命感に燃え始めた。
普通に走ったのではさすがに追いつかないので、扇子の小梅ちゃんを召喚。吹雪を巻き起こし、その風に乗って鷹雅を追いかける。
「誰がてめぇなんかを怖がるかああああー!」
なんて強がりながら、心の中では「ヒイイイイイー!」と悲鳴を上げながら逃げる鷹雅。
──こうして、追いかけっこで終わった入学式。
それ以来、学園を牛耳ろうとしていたはずの鷹雅は、割と大人しく学園生活を送っているそうな。
◇
雪女に対するトラウマは遺伝子レベル。