オノマトペ
「ぐっはあああ!」

小雪の冷たい言葉を思い出し、吐血博士ばりになんか吐き出してしまった飛燕じいちゃん。

「ああ……畜生! ハゲに動揺している間、ずっと構ってやれなかったから寂しかったんだろうなァ……あんなへらへら笑うだけの非力貧乏野郎、しかも人間なんかに情を移しやがってっ……儂の方がいい男なのにいいいいいーっ」

ハンカチを噛んで泣き崩れる飛燕じいちゃん。

その温かな色の光を放つツルテカ頭に、高下駄を履いた足が二本、飛んだ。

「全部てめぇのせいじゃねぇか、このエロボケジジイ──!!!!!」




……鴉丸一族の頭は、祟りのせいで禿げているようです。

かわいそうにね、鷹雅。










白幻夢のシリアスぶりが台無しなお話になってしまった(笑)






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