オノマトペ
ほの明るくなった外に出てみると、ふわりとした優しい香りに包まれた。濃い緑の中に溶け込むように広がる、桜の控えめで甘い香り。
なんだか安心するその香りに包まれながら少し歩いていくと、ウサギの五所川原が凛々しい顔立ちで立っていた。
「五所川原くん、どこに行ってたの……?」
誰も起こさないようにと小声で語りかけると、五所川原はきりりとした凛々しい目を細めて笑った。
『いつも僕をかわいがってくれる花音ちゃんに、お礼をする準備をしていたんだぴょん』
「お礼……?」
『うん。とっても素敵なところに連れて行ってあげるよ。さあ、僕につかまって』
花音は不思議に思いながらも、言うとおりに五所川原のふわふわした白い腕をそっと握った。
すると身体がふわりと浮き上がり、バランスを失って後ろにひっくり返りそうになった。
「わあっ!?」
慌てて五所川原にしがみつく。
『怖がらなくても大丈夫だぴょん。さあ、行くよっ!』
五所川原がもこもこの手を振り上げると、凄まじい風の抵抗を受けるスピードで舞い上がっていった。
なんだか安心するその香りに包まれながら少し歩いていくと、ウサギの五所川原が凛々しい顔立ちで立っていた。
「五所川原くん、どこに行ってたの……?」
誰も起こさないようにと小声で語りかけると、五所川原はきりりとした凛々しい目を細めて笑った。
『いつも僕をかわいがってくれる花音ちゃんに、お礼をする準備をしていたんだぴょん』
「お礼……?」
『うん。とっても素敵なところに連れて行ってあげるよ。さあ、僕につかまって』
花音は不思議に思いながらも、言うとおりに五所川原のふわふわした白い腕をそっと握った。
すると身体がふわりと浮き上がり、バランスを失って後ろにひっくり返りそうになった。
「わあっ!?」
慌てて五所川原にしがみつく。
『怖がらなくても大丈夫だぴょん。さあ、行くよっ!』
五所川原がもこもこの手を振り上げると、凄まじい風の抵抗を受けるスピードで舞い上がっていった。