オノマトペ
「星の……妖精?」

『そうだよ。ほら、妖精たちが迎えに来たぴょん!』

五所川原は花音から離れ、光る川の方へぽてぽてと走っていく。それについていくと、蛍のような小さな光が花音の周りに集まってきた。

小さな光はよく見れば小人の姿をしていて、背中には紋白蝶のような白い羽が生えていた。

星型のお面を頭にかぶった小人──もとい妖精たちは、花音に微笑みかけると、柔らかそうな光のドレスをくるりと翻す。

『おいでって言ってるぴょん』

「どこに?」

戸惑いながら、ふわふわと飛んでいく妖精たちを追いかける。

彼女たちはさらさらと流れる川岸で止まった。

覗き込んでみれば、淡い光を放つ川の中は水ではなく、キラキラと光る星で埋め尽くされていた。

ゆるやかに転がっていく小さな星たちは、空に見える星と同じく、白や蒼、赤や黄色など、様々な色で彩られている。

「すごい、きれーい!」

『花音ちゃん、見て見て』

目をきらきらさせる花音の横で、五所川原がぴょーんと星の川に飛び込む。

着水した瞬間に星の水がきらきらっと跳ね、ウィンドチャイムのような音が飛び出した。

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