オノマトペ
それを見た花音は更に目を輝かせ、五所川原の真似をして光る星の川に飛び込んでみた。

踝ほどの水嵩の星の川は思いのほかあたたかく、そして、きらんきらんと高い音を響かせた。

その音が楽しくて、花音は走り出す。

星の川に足が浸るごとにきらん、きらんと涼やかな音色が響く。それを聴きたくて、わざと飛んで星の水を撥ねさせた。

やがてその音の中から楽器を持った妖精たちが次々に生まれてきた。

いろんな形の音符を頭につけた妖精たちは、楽しそうに楽器を鳴らし、歌を歌う。

「わあ」

楽しそう、と思った瞬間、花音の手にもバイオリンが現れる。

『花音ちゃん、一緒に歌おう』

「うん!」

花音は満面の笑みで、バイオリンを“歌わせる”。

今にも踊りだしそうなくらいの、弾ける笑顔で。


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