桜花舞うとき、きみを想う
昭和19年
薄荷
あれからどのくらい経ったのだろう。
生まれてからずっと一緒にいたものだから、数えるのも面倒になった。
ぼくらは大人に近づいて、だけどその実、ほとんど子供で。
そんな日に訪れた、あの日。
ぼくは決して忘れない。
とても暑い夏の日だった。
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薄荷